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「怪」ラヂヲ#21-3 [「怪」ラヂヲ]

大沢在昌さんが語る京極夏彦と宮部みゆき比較論。

大「まず作家としてこの二人は全く違うんですと、
  どういう風にいうかってと
  宮部みゆきって人は……何か真面目に話してるけどいいのかな?
  物凄く難しいっていうか、難解というか高尚というかね、人生の真理とか
  世の中の哲理とかそういうモノを、物凄いわかりやすい言葉で書く。
  で、あまりにわかりやすい言葉で書いてあるから
  若い女性なんかの読者が彼女の小説読むと『こういう話あたしでも書けるかも』
  と思っちゃうわけ、大きな間違い。
  易しい簡単な言葉でそういう深遠なテーマ事を書き表すって実は大変な事だから。
  で、それに対して京極夏彦っていうのは
  物凄ーく誰が読んでもわかるような当たり前の理屈を、物凄く難しい言葉で書くのね」
村郡「ww成る程ww」
大「読んだ人は自分が頭良くなったような気がする訳。
  絶対に自分はこういう言葉使えないし、書けないと思うんだけど凄く自分が頭よくなる」
京「まぁね、僕の小説は字さえ書ければ犬でも書けるんですよ」
郡「んなことないw」
京「絶対そう思うんですよ。大沢さんが仰った通り
  僕の考えてる事は物凄い単純な事だから。それを字に書いてるだけじゃない。
  だから犬とか子供とか蛸でも豚でも字が書ければ多分書けるだろうと僕は思ってるんですよ。
  大沢さんと宮部さんの小説は絶対書けないです」
大「書きたいって言ってたじゃん」
京「書きたいけど書けないですよ、ああいうのは」

その書きたいというのが大沢さんが
以前、週刊連載してた未書籍化の小説
ロシアマフィア、中国マフィア、日本のヤクザがヘロインの利権争う内容の
約2500枚の原稿をボツにするならば
いっそもらいたいと話していたという京極さんの話。

大「印税はもらうよ」
京「あ、印税はもらうって話なんですか?
  いや、でも大沢さんがたたき台に書いて気に入らないって小説をもらってね
  それをリライトする形で、こう小説にできればすごい勉強になる訳ですよ」
大「でもさ、それさ大沢在昌原作、京極夏彦補作かな?」
郡「編とか」
大「編か」
京「それはやっぱり宮部みゆき著になるんじゃないですか」
郡村「ww」
大「それが一番いいと思う。いきなり初版三倍ぐらい増えると思うから」

すっかりレンガ本に慣れたとはいえ清涼院流水さんの
「コズミック」が原稿用紙1400枚で709ページ…
おそらくノベルスでは1000ページぐらいとかなり長編です
実現したらリライトする作業の以前に準備でいったい何年かかるやら(・∀・; …
宮部みゆきさんは出てないのに何度も笑わしてくれますw
この現場にいて欲しかったなぁ…


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