ふたりの果て/ハーフウェイ・ハウスの殺人 浦賀和宏 [小説・漫画]
祥伝社からハードカバーで発売
ハーフウェイハウスの殺人 一章、二章…と続くアヤコの物語。
箱根の山中で金属製の柱『オベリスク』に周囲を囲まれている奇妙な学園
『ハーフウェイ・ハウス』。
そこで世間から隔離されて二十数名の仲間とずっと暮らしているアヤコ
彼女はアガサ・クリスティの小説がなによりも好きな少女。
ある日、外の世界に憧れる友達ヨシオが『オベリスク』を
通り抜けた途端に失神してしまう。
『オベリスク』には決して子供達は脱走できない
システムがあったのだった。
そして同時に語られていく
ふたりの果て A、B、C…と続く健一の物語。
行方不明の腹違いの妹、彩子(あやこ)を探している健一は
箱根の山に不思議な学園があると知り彩子がいると確信し
恋人の洋子と共に箱根に訪れたのだが…
読了。
真摯だけど歪みきった愛と償いで紡がれた物語でした。
突然のSF超展開で読者を呆然とさせるのも全部仕掛けの一部だったとは…ヤラました。
外界から隔絶されて育ち実物の車や列車を見たことがなく、
高所から飛び降りても首を絞められても死なない子供達という謎は
読んでて色々な映画やアニメの設定が浮かんでしまいますねぇ
「アイランド」「時計じかけのオレンジ」「機動戦艦ナデシコ」「攻殻機動隊」…
(´∀`;まぁそれも罠な訳だけど
183Pの奇妙な機械仕掛けの神殿の描写で(用意された)正解にたどり着いたけど
その時の映像を考えるとホントえげつないなぁ、浦賀さんw
ファンとしてはこれも安藤シリーズに繋がる萩原重化学工業関係?と
ドキドキしましたよ。
あと、表紙外したカバー下が濃緑色に金色の文字
最初、この色は『ハウス』のある深い森の中のイメージかと思ったのですが、
読み終えた今は作中で赤い背表紙が印象的なアガサ・クリスティが
好きなアヤコに対応した補色/反対色なのでは?と思えてきました。
中身は当然黒いフォントの活字の並びだけど、本体表紙の深緑色が逆に
鮮明な赤を脳内に想像させて、赤=アヤコを感じさせるんですよねぇ…
ツイッターで公開されてたラフデザイン版でも緑色で考えられてるし
どうだろう…もし正解なら文庫や電子書籍ではやりにくい
ハードカバーならではの装丁演出ですねぇ
ハーフウェイハウスの殺人 一章、二章…と続くアヤコの物語。
箱根の山中で金属製の柱『オベリスク』に周囲を囲まれている奇妙な学園
『ハーフウェイ・ハウス』。
そこで世間から隔離されて二十数名の仲間とずっと暮らしているアヤコ
彼女はアガサ・クリスティの小説がなによりも好きな少女。
ある日、外の世界に憧れる友達ヨシオが『オベリスク』を
通り抜けた途端に失神してしまう。
『オベリスク』には決して子供達は脱走できない
システムがあったのだった。
そして同時に語られていく
ふたりの果て A、B、C…と続く健一の物語。
行方不明の腹違いの妹、彩子(あやこ)を探している健一は
箱根の山に不思議な学園があると知り彩子がいると確信し
恋人の洋子と共に箱根に訪れたのだが…
読了。
真摯だけど歪みきった愛と償いで紡がれた物語でした。
突然のSF超展開で読者を呆然とさせるのも全部仕掛けの一部だったとは…ヤラました。
外界から隔絶されて育ち実物の車や列車を見たことがなく、
高所から飛び降りても首を絞められても死なない子供達という謎は
読んでて色々な映画やアニメの設定が浮かんでしまいますねぇ
「アイランド」「時計じかけのオレンジ」「機動戦艦ナデシコ」「攻殻機動隊」…
(´∀`;まぁそれも罠な訳だけど
183Pの奇妙な機械仕掛けの神殿の描写で(用意された)正解にたどり着いたけど
その時の映像を考えるとホントえげつないなぁ、浦賀さんw
ファンとしてはこれも安藤シリーズに繋がる萩原重化学工業関係?と
ドキドキしましたよ。
あと、表紙外したカバー下が濃緑色に金色の文字
最初、この色は『ハウス』のある深い森の中のイメージかと思ったのですが、
読み終えた今は作中で赤い背表紙が印象的なアガサ・クリスティが
好きなアヤコに対応した補色/反対色なのでは?と思えてきました。
中身は当然黒いフォントの活字の並びだけど、本体表紙の深緑色が逆に
鮮明な赤を脳内に想像させて、赤=アヤコを感じさせるんですよねぇ…
『ふたりの果て/ハーフウェイ・ハウスの殺人』カバーラフあれこれ。 pic.twitter.com/F9ZkakrCbq
— 浦賀和宏 (@kazuhiro_uraga) 2015, 10月 7
ツイッターで公開されてたラフデザイン版でも緑色で考えられてるし
どうだろう…もし正解なら文庫や電子書籍ではやりにくい
ハードカバーならではの装丁演出ですねぇ
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