緋い猫 浦賀和宏 [小説・漫画]
浦賀和宏の新作が久しぶりに発売されましたヽ(=´▽`=)ノ
タイトルは緋い猫(あかい ねこ)。
昭和24年。土建屋の社長の娘17歳の洋子は
恋人の工員、佐久間の失踪を知る。
友達の良美にから佐久間は国鉄総裁 下山定則が失踪し翌日に
死体で発見された下山事件にかかわっているらしく
GHQから狙われているからなのだと聞かされる。
そして、洋子に自分の故郷の村に来て欲しいと伝言されたのだと聞いた洋子は
いてもたってもいられず東北の寒村へと向かった…
読了してネタバレ控えた感想は
土建屋のお嬢様が無残な仕打ちの果てに愛と出会う
浦賀和宏成分が濃縮された残酷な童話。
最後は二人が幸せと思うなら救いなのでしょうねぇ…。
絶望と諦めからリベンジャーへと転身し、
緋色の地獄絵図を決断したシーンがまるでアメコミダークヒーローの
誕生のようで痺れました。
脳内BGMは“Battle without honor or humanity ”ヤッチマイナー
従来ならもっとミステリ要素として下山事件やGHQの描写にページを
増やしていたでしょうけれど、今作ではそこにはあまり触れずに
サクッと221ページに収めてるのはファンとしてはとても意外でした。
スピード感優先かしら
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