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書楼弔堂 探書伍 闕如 [京極夏彦]

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小説すばる2013年5月号に掲載
「闕如」が読めなかったのが悔しい(´∀`;


桜が散った頃、高遠は顔見知りの書店員から
当時はまだ若手の泉鏡花、尾崎紅葉、江見水陰、田山花袋らを通じて
高遠に会いたがってる青年作家がいるのだと聞かされる。
彼はずっと探し求めている洋書があり書楼弔堂へ連れて行って欲しいのだと云う…


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書楼弔堂 探書肆 贖罪 [京極夏彦]

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小説すばる2013年2月号に掲載


冬のある日、鰻屋へ訪れた高遠。
店の入口で酷く痩せていて口は閉じているのに
前歯が覗いている反りっ歯で夜の闇を纏わり付けているかのように
黒く感じる雰囲気を出す老人が座り込んでいて驚く。

店内にいた男の連れの中濱はひょろっとした
鰻がとても好きだというにこやかな老人で話しを聞いていくと二人は土佐出身で
中濱は今は東京に流れ着いて隠棲しているのだけれど
元は漁師で鯨を捕ったり金を採ったりした後に士族になったのだと
とてもありえない奇妙な人生を語る不思議な人物。
実は中濱は勝海舟に紹介された書楼弔堂を探し迷っていて
弔堂に自らを名無しの死人であるという連れの男を
救って欲しいのだと云う…


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書楼弔堂 探書参 方便 [京極夏彦]

小説すばる2012年12月号掲載
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1ヶ月遅れての掲載。
かなり好きになってきたシリーズなので今年中に続きが読めて良かったぁ('∀` )

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書楼弔堂 探書弐 発心 [京極夏彦]

小説すばる8月号掲載
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今回の書楼弔堂のお客は
尾崎紅葉の内弟子の金沢出身の小柄な書生(この時点でネタバレ)。
すでに文明開化も遠くなった明治25年の世では前時代の劣ったくだらないモノと
蔑まれていたお化けや江戸怪談を愛する自分は
先進的な文章を書く師への裏切りだと苦悩しているのちの泉鏡花

一風変わった逸話の多い人なのでエピソードを彷彿する描写に
ニヤニヤしてしまいます(・∀・)
史実の人物の生活の中にフィクションのキャラクターが関わる作品は
知っている人が出るとホント愉しい。
このまま妖怪関係者でいくのかしらー
明治25年だと南方熊楠、井上円了、小泉八雲あたりは手堅そう?
芥河龍之介は生まれたばかりだし
柳田国男なんかはまだ17才だもんなぁ(´∀`;)それはそれで見てみたい
妖怪好き建築家の伊東忠太なんかも期待したい所です
あぁ続きが楽しみ。

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書楼弔堂 探書壱 臨終 [京極夏彦]

小説すばる5月号に掲載された新シリーズ
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読みは「しょろう とむらいどう」

明治25年5月。病気療養で半年休職し
帝都の内だが雑木林と荒地の田舎に3ヶ月前に越してきた
高遠の旦那と呼ばれる「私」はなかなかの読書好きな人物。

ある日、散歩がてら歩いていると三階建ての燈台のような店構えをして
軒には「弔」の一文字が書かれた半紙が看板の奇妙な古本屋に
興味を引かれ足を踏み入れた。

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「ヒトでなし」第一話 堕 京極夏彦 [京極夏彦]

小説新潮4月号よりはじまった新連載「ヒトでなし」。
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「死ねばいいのに」といい、これまた酷い題名だ(´∀`;

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定本 百鬼夜行 陽 京極夏彦 [京極夏彦]

講談社から文藝春秋へ移籍した「百鬼夜行シリーズ(あるいは京極堂シリーズ)」
そのサブエピソード集が前作の「百鬼夜行 陰」から13年経って
ようやく一冊に書籍化。
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でも「陰」を発売した1999年のインタビューで
「『陰』を書くのに5年かかってるから、次が出るのは、たぶん10年後かな。」
と語られてたから移籍問題がなければ実現してたでしょうねぇ
まぁ充分誤差の範囲に感じられちゃうのはファンだからしょうがない(´∀`;

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平山夢明と幽戸玄太のサイン本と手拭 [京極夏彦]

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日曜深夜TOKYO FMでOAしてる作家の平山夢明さんと京極夏彦さんが繰り広げる
脱線しまくりでいいかげんな様で深かったりする
お馬鹿なトーク(ほめ言葉)が面白い「東京ガベージコレクション」の
プレゼント企画6名に当たりました(o'∀')ノ


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平山さん監修による幽戸玄太 著『FKB実録怪談 厭霊ノ書』と
FKBの骸骨手拭

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棺桶のフタをずらし開けた図案ですかね


早速読んだ「厭霊ノ書」。
「来るぞ来るぞ」とこちらは恐怖にスタンバイしてページをめくってるのに
ここに登場する語り手達の多くは恐怖に怯えるでもなく、
この間ちょっと変な事があってさぁ…
とゆるーく何気ない日常の話のひとつとして怪異をつぶやく空気感の妙が
じわじわと来る変わった作品でした(・∀・)

「方向音痴」「歯みがき霊」」「駄目霊」「ヘタの入れ墨」
「いちびり」「田舎のカバ」
どんな話か予想しがたい題もユニーク




百鬼夜行 陽 第拾九夜「蛇帯」と韓国語版魍魎の匣 [京極夏彦]

京極堂シリーズのサブエピソード集「百鬼夜行 陽」
第18話が2010年12月に発売してから久しぶりの新作が掲載
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第19話目の「蛇帯」は腰紐や帯が蛇に見えてしまい和服が着れずに職に困っていたところを
庭師の徳三に洋装で働けると外国人向け観光保養所
「日光榎木津ホテル」でのメイドの仕事を紹介された桜田登和子の話。

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インタビューメモ [京極夏彦]

10年程前の京極さんのインタビューが掲載されてた雑誌を
まとめてた箱が出てきたので気になった箇所をメモ

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